新年あけましておめでとうございます。
 令和4年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えになられたことと、心からお慶び申し上げます。
 “2022年危機”という言葉を耳にして久しいですが、団塊の世代が後期高齢者になりはじめて健保組合の拠出金が急増すると見込まれているのが2022年危機です。2025年には団塊の世代全員が75歳を迎えます。この世代が後期高齢者になることと少子化による「支え手不足」により介護保険制度が圧迫され、介護保険制度自体の維持が難しくなるのではないかという懸念があります。その為、これまで多くの見直しが図られてきました。ポイントは4つ、①「給付と負担の大幅な見直し」、②「介護を担う人材確保」、③「認知症の「予防」と「共生」」、④「介護・フレイル予防と健康づくりの推進」です。介護保険法の破綻は確実とささやかれてきましたが、政府もさまざまな対策を講じています。
 今後はどのようになるのでしょうか。介護保険法改正の流れをみると、重度化を防ぐための「予防」にベクトルが向いていることが見てとれます。重度化した高齢者のケアに一人でも多くの家族や医療・介護スタッフが携われるように、今、現在の心と体の状態をまずは維持すること。一人ひとりが予防に向き合い健康寿命をのばすことが大切になってきます。次の世代に負の遺産を残さないためにも、私たち一人ひとりが健康と向き合い、自覚を持って行動して参りましょう。
 そして、もう一つ気がかりなのが、一昨年より続いている新型コロナウイルスの流行です。昨年末にかけて一度は落ち着きをみせましたが、また新たな変異株の脅威と向き合う中での新年幕開けとなりました。当施設では、皆様のご協力のお陰で、これまで一人の感染者を出すことなく過ごしてくることができました。本当に感謝申し上げます。 
 しかし一方で、長期間にわたる感染予防や面会制限など、大きなストレスを強いられる中、ご家族の皆様には大変なご心配をお掛けしています。いこい職員一同、ご利用者様・ご家族様に少しでも笑顔になっていただけるよう日々邁進して参りますので、引き続きのご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。